マッサージチェアにエンターテインメントを
『本当に価値のある製品』を追求することを続けた稲田は、次々にマッサージチェアの新たな
アイデアを創出していきました。
もみやたたきという「マッサージ」を追求しながらも、身体のコリだけでなく「癒し」という大きな視野で、稲田はマッサージチェアを考え続けました。
2001年には、稲田の想いがまた一つ形になりました。
身体だけではない、心の癒しを求めて研究を重ね開発した「メディカルチェアH.9」は、音楽とマッサージが連動し、好きな音楽にもまれる快感を楽しめるという、マッサージチェアの概念を変えた製品になりました。
「メディカルチェアH.9」は、アメリカの『TIMES』誌で2001年の「発明品オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、
独自性の高い製品として注目をあつめました。
それ以降も、声に反応して動く「音声認識機能」や、スティックで自分の思い通りにもみ玉メカを操ることができる「ジョイスティック機能」、お尻を揺られて癒される「ゆらぎ機能」。
最近では、ゆりかごのように揺れて癒される「ロッキング機能」や全身をもみ玉でマッサージする「全身駆け巡る8つ玉メカ」など。
家族みんなが、飽きずに長く使っていただき、「疲れてから」ではなく、「疲れる前に」でも使いたくなる製品を創りたい。
ただ、マッサージするだけではなく、楽しい製品にしたい、欲しいと思える製品にしたい。
そして何より、本当に健康のお役に立てる製品を創りたい、という稲田の想いは次々と新しい価値ある製品へと生まれ変わっていきました。
アイデアが生まれるとき、そしてこれからも挑戦は続く
稲田はアイデアが頭に浮かぶ時のことを、こう語っています。
「ずっと強く思っていると、ふとした瞬間にささやいてくれるように出てくるんです。
それは、夢の中だったり、飛行機での移動中だったり。ふとした瞬間に教えていただける。
だから、考え続けることをやめないし、
何よりも新しいことを発想するのが楽しいんですよ。
アイデアは次々に出てきますよ。」と。
「マッサージチェアの価値は気持ちがいいということ。
このストレス社会では身体のコリだけでなく、日々生活する中に、ああ気持ちいいな、ということが必要なんです。気持ちがいいということは、
アルファー波を高め、自然治癒力を高めることにつながります。そんな商品は、マッサージチェア以外にないと思います。
本当に効果がある、本当に気持ちがいい、『本物のマッサージチェア』を創りたい。
その想いを持ち続けてやってきたからこそ、50年という長い間会社を続けてこれたのだと思います。
マッサージチェアは、世界の人々の健康のためにお役に立てると確信しています。
だからこそ、これからも人々の笑顔のために創り続けていきますよ。」
目を輝かせながら語る稲田の挑戦は、これからも続きます。
完
創業者 稲田二千武ヒストリー 一覧
- 1. 両親の姿から「商売」の基本を学んだ稲田二千武
- 2. 独立心旺盛で、ビジネスの基本を体得する
- 3. ご縁に支えられ、いよいよ独立へ
- 4. 周囲の方々のご支援で事業拡大
- 5.「下請け」から半年で「提案企業」へ
- 6. 売り上げは倍々状態に 若き成功者へ
- 7. 傲慢経営からの悲劇
- 8. 会社の再生へ
- 9. 誓いの血判状
- 10. 美容と健康ブームに乗り、総合メーカーへ
- 11. 新たな決意
- 12. マッサージチェア専業メーカーとしての決意
- 13. マッサージチェア専業としての飛躍
- 14. 本当にお客様が求めているマッサージチェアは何なのか
- 15.マッサージチェアにエンターテインメントを
- 16.アイデアが生まれるとき、そしてこれからも挑戦は続く
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